こんにちは JTAG広報部 かわいしのぶです
今回のタトゥーレポートはデッサン、模写についてです。
ミーティングのためにスタジオに行った際、デッサンや模写のやり方のお話をされていたので私も一緒に勉強させていただきました。
お話されていた彫り師さんは子供の頃から日本画を学び、ずっと絵の勉強をされていて、今では私も通っている水墨画仲間でもあります。
まず根本的にデッサンと模写の違いについて。
・デッサンとは 見たままにそのモノ自体を描く
・模写とは 誰かが描いたものを描く
どういうことかというと、
・デッサンは誰かが描いたものではなく、自分が実際にモノを見て曽於のまま描いていくので絵と実物の正確性、目を養うことが目的となります。(立体を描くことが多い)
・模写は誰かが描いた絵をそっくりそのまま写していく(描いていく)ので、線や色のみならず、道具や使っている道具なども真似して描くそうです。
描いた人の筆づかいや色づかい、さらにはその時の感情や情景も写す、感じ取ることが目的となります。(平面のものを描くことが多い)
人間は驚くほど目で見たものを頭が勝手に修正したり勘違いをしていることが多いそうです。
今回は鯉が2匹泳いでいるデザインの模写を例に実際にどのくらい錯覚しているのかを確認してみます。
イラストの複製に均等になるよう9マスに区切り線を引いてみると、見た目では2匹の鯉は斜めに見えていましたが、実際はほとんど並んでいました。
これだけ実物と見たものにズレがあると、違和感が出てバランスが悪くなります。
思い込みは一瞬で決まってしまうそうです。
デッサンをするか、模写をするかはその人が向かうべき目的(どの技術を身につけるのか)などによっても変わると思いますが、どちらも大切な技術だと感じました。
まずは「しっかりと目的を決めること」が大事だそうです。
次回はデッサンと模写のコツについてレポートいたします。
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