デッサンと模写編2

こんにちは JTAG広報部 かわいしのぶです
今回のタトゥーレポートは前回の続きでデッサンと模写について−コツ編−です。
実際に描くとき何に注意したらいいか、どうポイントをとらえたらいいのかなどを教えていただきました。

・デッサンのコツ
まず見たものの外側の形(枠)だけをとらえます。
見たもののシルエットの枠さえズレなければ後から線を書き足したりすることで立体にしていくこともできますし、正確に描くこともできます。
ついやってしまうのが何個かものがあったときに1つずつ細かく描いてしまいそうになりますが、1つのものに集中するのではなくまずはシルエットを捉えて描くこと。
ペットボトルがあるならまずは円柱を描いて枠を取ったり、いっぱいものがあるのなら大きく全体の外枠をかたどること。
そこからどんどん細かく正確にしていくことがポイントだそうです。

・模写のコツ
模写とは前回もお話したように誰かが描いた絵をそっくりそのまま写して表現方法やテクニックを会得することが目的です。
何を模写したいのかを決めたら、見本がA4サイズの紙なら同じ大きさの紙に模写することも大事です。
できれば絵の具や筆なども同じものを使うことが一番。
描いている本人が目の前に居るのであれば、描く姿勢やペンの持ち方、筆跡なども真似するそうです。
こちらも前回少しお伝えしましたが、本人が居ない場合は見本の複製など折り曲げたりしても問題ないものに定規で正確に測った後、均等になるように線を引き、9マスくらいのブロックにわかれるようにします。
そうするとブロックごとに線がどこで止まっているのかなどが鮮明に見えやすくなります。

さらに、こちらも前回お伝えしましたが脳はすぐ錯覚を起こし、錯覚してしまうと正確に見ることが難しくなるためそれを修正するために見本を逆さまに置きます。
逆さまにすることで脳が勝手に想像していたものと見方が変わり差が生まれ違和感がでて、正面から見た時よりもより丁寧に描かなければいけません。
そうすることで本物と模写したものの間違い探しをすることになり目が養われていきます。
ただ、模写の場合は描いた人のクセなどもあるため、その作者が何をもってその絵をよしとしたのかや、模写をする人がその人の絵の何を上手いと感じたのか、クセを味と判断するかなどは人それぞれになります。
模写をするときはより何を会得したいのかをはっきりさせてから描いたほうが良いですね。
どちらも上達するためには必要な技術だと思いますが、デッサンや模写は上達の近道ではなくあくまでも手段ということを忘れずに取り組んでください。
そして、一度完成したもので満足せず何度も同じ題材を描くことも大切だそうです。

時間のかかる作業ではありますが今後いろんなお客さんの希望に合わせたタトゥーを彫っていく上で必要になってくることもあると思いますので頑張ってくださいね。

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